可視光通信

可視光通信の世界―LEDで拓く「あかりコミュニケーション」 (ケイブックス)

可視光通信の世界―LEDで拓く「あかりコミュニケーション」 (ケイブックス)

可視光による通信を考える本。
可視光通信とは、照明器具等を変調して情報を伝えるという通信。LEDをパルス変調するなどの方法があるらしい。
例えばあらゆる照明器具が情報通信インフラになるとすると、可視光通信潜在的な成長の可能性は凄まじいことになるが、よくよく考えてみるとなかなか使いどころが難しい気がしてならない。
照明器具というのはそこらじゅうにあるが、情報発信中は点灯する必要がある。これは通信媒体が可視であるという利点があるが、照明機能と同時にしか使えないということになる。
また、照明器具を仮にインターネットの下り通信手段として使うことも考えられるが、そうするとその照明器具とWANの間はどうするんだという話になる。これは電力線通信と非常に相性が良い気がするが、2.4GHz帯域等の無線でやってもよい。無線の電波を張り巡らせるなら最初から照明器具通信いらないということになる。
どうしても使いどころが難しいという悩ましさがある。
だが、可視光通信を有意に使っている分野としては、海中でダイバー同士の通話に可視光通信を使うというものがあった。
参考URL http://www.ouvc.jp/
水中では電波は減衰が大きいが、可視光域なら比較的透過性は高いという特性をうまく利用しているようだ。