戦前と土木のお話(2)

二冊目の本はコンクリートのお話
あまりにマニアック過ぎてアフィリエイトにも非対応という非人道的な仕打ちをはてなダイアリーから被りながらの執筆になる。従って、Amazonのページに直リンクするより手段が無い。土木事業が基本的な社会基盤であるという書籍を読み終えたばかりなので、コンクリートに対する「萌え」が発露するのは日本男児としての当然の帰結と言える。今回は備忘録という意味合いが強く、本書の中を要点のみまとめてあり、所感もへったくれもないことを予め断っておく。

セメントの水和反応

セメントベースの構成比率

セメントペーストのみでは高価である。
そのため、細骨材、粗骨材を追加する。
骨材は乾燥収縮、ひびわれ、クリープなどを抑制し、増量材だけでなく、品質改良の役割を担う。






劣化

セメントの劣化には主には次のようなことが原因となる。
びわれ、中性化、凍害、塩害、

びわ

荷重、地震オーバーロード、材料的性質、製造、運搬、施工不良などがひびわれの原因となることがある。

補修は、エポキシ樹脂をひびわれの注入して、雨水や炭酸ガスの浸入を防ぎ鉄筋の腐食を防止します。

中性化

水和反応終了時に、セメント水和物と二酸化炭素とが結合して炭酸化合物を発生させる現象。
鉄筋の発錆により郷土が低下する。

凍害

コンクリート中の水分が凍結溶解を繰り返しひびわれや劣化損傷がおきる。

塩害

コンクリート中に混入あるいは浸透した塩化物イオンによって鋼材が腐食し、その錆の膨張力によってコンクリートにひび割れや剥脱が生じる。

コンクリートの種類

鉄筋コンクリート

コンクリートは圧縮強度は高いが引っ張りやせん断郷土は圧縮強度に比べて低い。
コンクリートと鋼材の熱膨張係数がほぼ同じ。
コンクリートの弾性係数に比べて鉄筋の弾性係数が約15倍であり、引っ張り応力はほとんど鉄筋により負担される。
コンクリート中は通常アルカリ雰囲気であるために鉄筋の腐食が生じない。

鋼管コンクリート

鋼管そのものが構造部材であり型材である。工程が単純、迅速、省力化が可能。
内部のコンクリートの酸性化や塩害をうける恐れがなくなる、鋼管の腐食防止や耐火被覆が必要。

プレストレストコンクリート

部材にあらかじめ応力を導入しておく。あらかじめ圧縮応力を与えておき、引っ張り強度を工場させたもの。